不動産分配率と販促分配率

 

<不動産分配率> = <地代や店舗建設費> / <売上高>

<販促分配率> = <販売促進費> / <売上高>

で定義する。

 

地代や店舗建設費、販売促進費はすべてコストである。ローコストオペレーションを実現するためには、これらのコストをできるだけ抑える必要がある。

ただし、あまりにこれらのコストを削減すると売上高の減少につながる。

 

 

ローコストオペレーションを推進しすぎると、売上高が減ってこれらの率が上がってしまう場合もある。

 

 

セントラルバイイング・システム

本部集中仕入方式のことを、セントラルバイイング・システム(central buying system)という。

仕入の権限を各店舗の商品担当者には与えない。

複数の店舗で販売する商品を全部・またはその一部を本部で一括して仕入れる。

これのより、仕入価格を大幅に下げることができる。

 

 

メリット

専門家による顧客ニーズへの対応

仕入業務のみを担当する専従者は、市場の動向や変化などを素早く把握できる。

いち早く、顧客のニーズに対応した商品を仕入れることができる。

 

プロモーション活動の原動力

仕入れ価格が安いことで、店舗において販売促進活動を行うことができる。

本部が、一括大量仕入れにより有利な条件を得ることができる。

 

問題点

地域性を軽視

地域性を軽視した画一的なマーチャンダイジングとなる恐れがある。

地域によって、ニーズが異なる商品は需要量がすくなく大量販売に向いていないため。

きめ細かなマーチャンダイジングが展開しずらい

セントラルバイイングシステムは、仕入担当者と販売者が分離していることから、責任の所在が不明確となるおそれがある。

仕入と販売の両機能が一体化されていないため、きめ細かいマーチャンダイジングが展開しずらくなる。

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