商品管理という用語は、商品在庫統制や在庫統制と同じ意味で使われています。
しかし、商品管理は、商品在庫統制や在庫統制よりも広い意味があります。
広範囲の経営活動が商品管理ですから、商品管理は、マーチャンダイジング(Merchandising)と密接に関係しています。
したがって、商品管理は、小売業のマーチャンダイジングの中に位置づけておく必要があります。
MDサイクルを広義で捉えた場合に「商品管理」、狭義の意味で捉えた場合に「商品在庫統制」「在庫統制」と使い分けされています。
商品管理の基本
商品管理の基本は、過剰在庫や品切れを防止し、適正な在庫を維持することです。
つまり、商品管理とは、個々の商品の動きを把握し、適正な在庫量で効率のよい売上を達成することにあります。
売れ行きに応じて発注するにはどうしたらよいのかという問題に取り組むのが商品管理です。
商品管理の方法には一般的に、①金額管理と、②数量管理があります。
金額管理には、①売価管理と、②原価管理にわけることができます。
マーチャンダイジングのPDSサイクル
計画(Plan):商品計画、仕入計画
実行(Do):発注、荷受け、ディスプレイ、販売
検証・評価(See):在庫管理、販売管理
それぞれの頭文字をとって、この計画、実行、検証・評価の繰り返しを、PDSサイクルと呼んでいます。
小売業の商品管理
また、小売業では、PDSサイクルのSに該当する「在庫管理と販売管理」を包括して、「商品管理」と呼んでいます。
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