値入率には、売上値入率と原価値入率の2種類がありますが、よく使われるのは売上値入率です。
通常、単に値入率と言った時は、売上値入率の事となります。
値入率の計算式 | 元になる数値 |
売上値入率
= 1-原価率 |
原価率から求める場合 |
売上値入率
= 値入額/売価 |
値入額と売価から求める場合 |
売上値入率
= 1-原価/売価 |
原価と売価から求める場合 |
売上値入率
= 値入額/(原価+値入額) = 1/(原価/値入額+1) |
原価と値入額から求める場合 |
原価と値入額から売上値入率を求める場合が複雑です。エクセルにとってはどってことない計算式ですが、人間にとって、この計算式は覚えにくいものです。
人間用として原価と値入額から売上値入率を計算する場合には、
下記のように売価を求めてから計算する方法があります。
売価=原価+値入額
まず、この簡単な式で売価を求めます。
そして、
売上原価率=値入額/売価
と割り算して原価率が求めれれます。
この2段階の計算式を一つにまとめたのが、売上値入率 = 値入額/(原価+値入額)となっているのです。
エクセルで設定する場合には、下記のように計算式を設定します。
青色のセルがD4、赤色のセルがE4となっていますから、
値入率を表示する緑のセルに「=1/(D4/E4+1)」と入力します。
すると、原価=800円、値入率=200円の場合の値入率が20%と計算されて表示されます。
緑のセルの実際の値は0.2ですが、書式を%にすることで100倍され20%と表示されるようになります。
各種計算式(エクセル用)
EXCELの計算式で利用しやすいように、リファレンスとなる公式を下記に示しておきます。
実に23種類もありますが、全て覚える必要はありません。
割り算の割り算など式が複雑になっているのは、できるだけ、誤差がでにくいように各数値の参照回数を少なく(1回)にしているためです。
- 原価 = 売価-値入額
- 原価 = 売価*原価率
- 原価 = 売価*(1-売上値入率)
- 原価 = 値入額*(1/売上値入率-1)
- 原価 = 値入額*(1/(1-原価率)-1)
- 値入額 = 売価-原価
- 値入額 = 売価*売上値入率
- 値入額 = 売価*(1-原価率)
- 値入額 = 原価*(1/原価率-1)
- 値入額 = 原価/(1/売上値入率-1)
- 売価 = 原価+値入額
- 売価 = 値入額/売上値入率
- 売価 = 原価/原価率
- 売価 = 原価/(1-売上値入率)
- 売価 = 値入額/(1-原価率)
- 原価率 = 1-売上値入率
- 原価率 = 原価/売価
- 原価率 = 1-値入額/売価
- 原価率 = 1/(1+値入額/原価)
- 売上値入率 = 1-原価率
- 売上値入率 = 値入額/売価
- 売上値入率 = 1-原価/売価
- 売上値入率 = 1/(原価/値入額+1)
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