総合品ぞろえスーパー(GMS)
日常生活に必要なモノが総合的に品ぞろえされている。
GMSとは、General Merchandise Store の略。
- 衣料品、食料品、生活関連用品をすべてそろえている。
- 売り場面積が大きい。
- セルフサービスの店舗。
- 日本型スーパーストアと呼ばれる。
アメリカのGMSは食料品を扱っていない。
日本のGMSは食料品を扱っている。
ワンストップショッピング
様々な商品を1ヶ所で買い求めること。
GMSの運営の特徴
ストアフォーマット(標準化された店舗)を数多く出店することで出店や店舗運営の効率化を図る。このことによるローコストオペレーションによる低価格・大量販売を可能にする。
GMSは店舗運営の効率をアップするために、
- 集中管理するための本部を設ける。
- 本部機能と店舗を分離し、仕入の集中と販売の分散を実行(チェーンオペレーションの徹底)。
を実行し経営の合理化に取り組む。
本部:基本的戦略を立てる。
店舗:戦略にもとづき運営を実践する。
商品部
仕入を担当している。衣料品、食料品、生活関連商品の3部門にわかれ、部門ごとにバイヤーがいる。
バイヤーは、メーカーと直接交渉し、低価格で仕入を行い、店舗に対してはその商品の売り場やディスプレイ方法を指示する。
店舗運営部
店舗を運営する店舗運営部は、商品部と連携しながら店舗の効率的運営を担当している。
各店舗は、地域の実績を踏まえ、商品部の仕入れた商品を販売する。
GMSの店舗と立地特性
- GMSは高度経済成長の時にドーナツ化現象と呼ばれる大都市郊外へ住居を構える消費者層をターゲットに、郊外の中堅都市を中心に出店した。
- GMSが出店した地元の商店街では客をGMSがに奪われた。これに対応するため百貨店法に変わる大店法(大規模小売店舗法)を制定(1973年)した。
- 大都市郊外に出店したGMSがは店舗が多層解店舗であったので”疑似百貨店”とも呼ばれた。
- モータリゼーションが進展すると、現在のショッピングセンターの走りとなる大駐車場を備えた本格的な郊外立地型の店舗を出店した。
GMSの商品政策
GMSの商品制作は、
- フルラインの商品構成(衣料品、食料品、生活関連商品)
- 低価格の販売
であったが、
- ディスカウントストアの台頭
- GMSの人件費の上昇
によって、低価格が維持できなくなり(割高であることもある)。
ストアブランド(SB)商品を導入することで差別化を行っている。
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