経済循環

流通が「生産」と「消費」を橋渡すると経済循環が発生する。

経済活動を形成する主体は「生産」と「消費」である。その「生産」と「消費」を橋渡ししているのが「流通」であり、生産されているから、消費ができ、消費するから生産される。

この循環の媒介となっているのが「貨幣」である。

消費財

消費者が買って消費する財が「消費財」である。

貨幣を支払って購入したものは消費される。

 

生産財

生産者(メーカ)が消費財を効率よく生産する財が「生産財」である。製造機械などが挙げられる。

生産したものは販売され貨幣を受け取る。

 

流通懸隔

生産者(メーカ)と消費者との間には、所有的、空間的(場所的)、時間的、情報的、価値的なギャップがある。このギャップの事を、流通懸隔という。

流通がなければ、流通懸隔で生産者と消費者は分断され、経済活動が発生しない。

流通懸隔には、要素的懸隔システム的懸隔の二つにわけることができる。

 

要素的懸隔

懸隔のなかで要素的なもの3つ。

  • 所有懸隔
    生産時にはその財(生産物)の所有権が生産者にある。それを消費するためにはその所有権を消費者に移転する必要がある。流通によって(貨幣を媒体として)、その所有権を移転する必要がある。
  • 空間懸隔
    生産される場所と消費される場所が異なっているということ。流通によって、この隔たりが解消される必要がある。
  • 時間懸隔
    生産される時(時期)と消費される時(時期)が異なっているということ。流通によって、この時間差を埋める必要がある。

 

システム的懸隔

懸隔のなかで、システム的なもの2つ

  • 情報懸隔
    生産者は生産したものが消費されるニーズ(需要)があるのかわからないし、消費者は消費したい(買いたい)ものが供給されているのかわからない。売りたい財、買いたい財の情報が共有される必要がある。
  • 価値懸隔
    生産者が売りたいと思っている価格と、消費者が買ってもよいと思う価格に差があるということ。売りたい価格と買いたい価格が一致する必要がある。

 

 

流通業の役割

社会的役割:生産と消費の橋渡し(架橋機能)を行う。

経済的役割:流通業が介在することで流通が効率よく経済的に行われる(流通費用が節約できる)。その原理4つ。

  • 取引総数単純化の原理
    消費者と生産者がマンツーマンで取引する(直接流通)より、流通業が間に介在して取引するしくみ(間接流通)のほうが効率がよい。
  • 集中貯蔵の原理
    小売業がそれぞれ在庫を保有(貯蔵)するより、卸売業が集中して在庫を保有したほうが効率がよい。流通業には小売業だけでなく、卸売業も必要とされるということ。
  • 情報縮約・整合の原理
  • 規模の経済の原理