プライスライン政策を行った時のメリットとデメリットを示します。
プライスライン政策の3つのメリット
- 購買選択の容易性と販売促進
プライスラインを絞ることで、顧客は価格の比較が容易になります。
価格の比較から、商品の価値が異なることを容易に認識できるようになります。
小売店側としては、売価が少なくなるため、管理が容易になり、販売促進しやすくなります。 - 均衡在庫の維持と仕入の単純化
小数の売価が設定されることで、それぞれの売価の在庫を適正水準に維持することが容易になります。
これは、仕入の単純化にもつながります。 - 値下げの単純化
売れない商品が発生した場合、その商品の売価は1ランクしたのプライスラインに移動することでできます。これは値下げの単純化となります。
プライスライン政策のデメリット
売価を大幅変更することが難しくなります。
諸般の事情で仕入れ価格が大幅に引き上げられた場合に、売価を引き上げする必要がでてきますが、プライスライン政策を行っている場合は、途中で売価を引き上げるのは難しいとされています。
一度設定したプライスラインをころころと変更するということは、商品価値をころころと変更することであって、特に買回り品に対しては、いつも同じように使用している消費の価値が変わることに抵抗があります。
そればかりか、プライスラインを変更する作業自体が、当然売価管理を煩雑にさせる要因となってしまい、せっかくのプライスライン政策が元の黙阿弥となってしまいます。
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