サプライチェーンのマーチャンダイジング

流通機構を構成している要素は、メーカー(生産者)、卸売業、小売業に分類できる。

メーカー、卸売業、小売業はそれぞれ自社の極大利潤を追求して活動している。

そのために、それぞれ、自社のマーチャンダイジングを最適化するように情報の収集・分析を行っている。

これらの活動の最適化は自社内で検討しているわけであるから、他社にそれを開示する必要はない。

しかし、近年になってこうした情報を開示・共有することでサプライチェーン全体の最適化を目指すようになってきた。

ITの進展により、情報の開示・共有が容易になり、その情報の活用も進展している。

 

 

パートナーシップとは

パートナーシップとは、垂直的協業とともいい、情報の開示・共有によりサプライチェーンを構成する企業が協業化を図ることをいう。

流通業界において、パートナーシップは、

  1. QR(クイックレスポンス)
  2. ECR(効率的消費者対応)
  3. SCM(サプライチェーン・マネージメント)

のかたちで進行している。

 

クイックレスポンス(QR:Quick Response)

アパレル業界において提唱された経営手法のこと。

POSののデータから店頭での売れ筋商品を把握し、オンラインネットワークでメーカー側に伝達する。

売れ筋商品の変化に対応した生産を可能にし、販売機会のロスを防止する。

 

販売機会をロスするとは、売上好調であって商品が売り切れてしまう(店頭在庫がゼロになってしまう)と、販売することができなくなることである。

売れ筋であっても、生産量を増加させることで在庫ゼロを防ぐことができるようにするのがQRである。

 

ベンダー主導型在庫管理(VMI:Vender Managed Inventry)

QRをさらに発展させたのがVMIである。

ベンダーとは、供給業者(メーカー)のことである。

小売業者は、販売状況をPOSなどで取得しベンダー(メーカー)へ提供し生産量を調整してする、これたQRであった。

ところが、これが進んで、ベンダーが小売業者の在庫量を把握することで生産量を調整するようになった。

これは、とどのつまり、小売業者は在庫管理をベンダー(メーカー)に委託していることと同じであり、こうした在庫管理をベンダー主導型在庫管理(VMI)という。