SCMとDCM

フローとは「財の流れ」、ストックとは「在庫あるいは貯蔵」のことである。

どのような財も、原材料から流通過程を経て最終消費者の手元に届くまでは、フローとストックという供給連鎖を形成している。これがサプライチェーン。サプライチェーンを統合的に管理する経営手法をサプライチェーンマネージメント(SCM)という。

消費者を起点として小売業がイニシアチブととってメーカーまでの流通合理化を図る需要連鎖をディマンドチェーンという。ディマンドチェーンを統合的に管理する経営手法をディマンドチェーンマネージメント(DCM)という。

SCMはメーカ主導での合理性の追求、DCMは小売り主導での効率化の追求である。

 

SCM/DCM効率化のために必要な流通情報4つ

取引情報

主なものとして、受発注情報と代金決済情報がある。

特に、受発注情報をメーカーがリアルタイムに共有できればそれに基づきメーカーは生産計画などを立てることができる。

 

物流情報

受発注にもとづいて取引が発生すると、それに伴い財が移動する。この財の移動に関する情報が物流情報である。この財の移動をサプライチェーン、あるいはディマンドチェーン全体でリアルタイムに共有できると流通在庫を効率的に管理できる。流通在庫を正確に把握することができれば、精度の高い流通在庫の補充が可能となる。

 

市場情報

主なものとして、需要情報と競争情報がある。

小売店で収集しているPOSデータは卸売業やメーカーにとってもきわめて重要な情報となる。この情報を卸売業やメーカーが共有することができれば、生産計画、在庫計画を精度良く管理できる。

 

販売促進情報

メーカー、卸売業、小売業の販売促進情報の中では、小売業の広告による販売促進情報が消費者に最も大きな影響を与えている。メーカーや卸売業が小売業の販売促進情報を共有できれば、精度の高い生産計画、在庫計画を立てることが可能になる。