多品種・大量の商品を仕入れている小売業にとって荷受けや検収作業はかなり負担を要する作業だ。

そんな作業も、ITの進歩で荷受・検収作業を大幅に削減することができるようになった。

その仕組は、SCMラベルとASNで実現されている。

 

SCMラベル(Shopping Container Marking Label)出荷情報ラベル

 

SCMラベルとは、商品を出荷する際に運搬用に梱包した荷物(ケース)に貼るラベルのこと。出荷情報ラベルと訳されている。

 

SCMラベルの例
SCMラベルの例

 

参考サイト:第130号流通業界における物流ラベルの現状と課題(2007年8月21日発行)に、詳しい説明が載っています。画像の出典元です。

SCMラベルから、出荷情報を引き出すことができる。

たったコレだけの情報であるが、このコードをキーにして、出荷情報をオンラインで照会できるようにすることで、箱の中になにが入っているのか照合することが簡単にできる。

 

ASN(Advanced ShippingNotice):納入業者から送り先に対して、商品の着荷の前に出荷明細を電子データで送信する。

 

 

ASNを使った荷受・検収方法

  1. 荷受けする側はSCMラベルのバーコードから商品の内容を読み取る。
  2. 事前に納入業者から送付されたASN(事前出荷明細通知)と突き合わせる。

ASNとSCMラベルを突き合わせることで荷受けと検収を行うのである。

このASNがあれば、荷受・検収作業が大幅に削減される。

 

 

ロールID

テキスタイル企業(織物・染物・編物・布地などを製造生産する企業)の場合は、
商品(反物)をロール状にまいて出荷する。

この場合に貼付されるラベルにはロールIDと呼ばれるIDが印字される。

ロールに貼られたラベルは、SCMラベルと同様の働きをする。

アパレル企業は、テキスタイル企業へ反物を注文するが、納品された商品(ロール)にはられたラベルと、

ASNによって、荷受・検収作業を効率よく実施できる。

 

QRコードセンター

 

アパレル企業や卸売業が取り扱う商品を、スタイル、色、サイズごとに標準コードでデータベース化して管理する。この管理しているところをQRコードセンターよ呼ぶ。標準コードとしてJABコードが使われている。

アパレル企業、卸売企業は、商品情報をQRコードセンターに登録しておく。その登録情報を小売業はオンラインで照会できるようにする。

百貨店、スーパー、専門店など全ての小売業が同じQRコードセンターを使うことで、同じ形式で商品情報を提供することができるようになる。

 

実は、QRによって、在庫管理、納品期間の作業が大幅に削減でき、また売り上げを増加することに貢献したが、目先の利益だけを追う体質を作ってしまった。

つまり、すぐに売れるものをたくさん製造し、販売するという戦略に依存する体質が生まれた。

流行に敏感なアパレル仰業界では、価格競争が激しくなった現在では、多少の品質や材質が悪くても安いくて大量に売る小売店が増加し、業界は商品の販売合戦のスパイラルから、抜け出すことができず、自らの首をしめるという苦境を生み出した。

 

 

 

JAN(Japanease Article Number)

商品識別コードおよびバーコード規格の一種。

SCMラベルにはにもJANコードが使用されている。

JANコードによって、

  • どの国
  • どのメーカ
  • どの商品

なのか識別することができる。

JANコードは、EAN(European Article Number)を元に作られているがというよりEANそのものであるが、国内では専らJANコードと呼ぶ。

EAN同様に、13桁の標準タイプと8桁の短縮タイプがある。

また国際的なコードであるGTINとも同じであり、13桁タイプのコードはGTIN-13、8桁タイプのコードはGTIN-8に対応している。

 

 

国コード:日本は、49(1995年5月に45も追加されている)が割り当てられている。先頭2桁で表される。

生産者コード:生産者コード。5桁/短縮タイプは4桁である。2001年1月から新規登録された企業は7桁になっている。

製品コード:生産者コードに続く5桁(短縮タイプは1桁)。2001年1月から新規登録された企業の製品コードは3桁となっている。

チェック項目(チェックデジット):国コードから製品コードが正しく読み取れているのか確認するための1桁のコード。

 

JANコードを管理しているのは、一般財団法人 流通システム開発センター

JANコード入門動画もあり、このサイトは本家本元なので、ここに書かれている内容が元祖。

システム開発担当者でなくてもよくわかるように、わかりやすく解説されている。

ついでにITF、GTINコードについても学べる。

 

 

 

 

 

参考サイト

参考:一般財団法人 流通システム開発センター 物流関係のコードはまずここを参照。

参考:繊維業界における情報化 JANコードの歴史などが読み物形式で記載されている。

参考:PDラベル・SCMラベル PDラベルとSCMラベルの違いが記載されている。