商品計画作成のポイント2つ

 

商品分類を明確にする

商品の分類の仕方で、商品の機能や用途にもとづき商品を明確に分類する。

範囲が広すぎると、機能や用途が不明確となるので、中分類(品種単位)で分類するとよい。

 

商品計画における目標の立て方

商品別に売上目標を立てる必要がある。

売上目標は過去の実績にもとづいて決める。

昨年までに高い伸び率を達成した商品に対しては今回の伸び率を反映し目標値を高く設定する。

また、その商品のために売り場作り、ディスプレイ、プロモーションなどに取り組む。

粗利益高計算で今年度の粗利益率を高く設定した商品に対しては、仕入先と仕入れ価格の交渉を行って目標達成に働きかける。

 

単品への落とし込み

売上高、粗利益率、粗利益高、在庫高などの予算が決定すると、それを実現するために中分類、小分類、細分類、単品(SKU)に落とし込み、単品ごとの初回値入率を決める。

 

値入とは、売価を決めること。

仕入れた価格で売ってしまっては利益がでない。

仕入額に値入額を加えて売価とする。

ある商品の利益を計算するときにその商品の値入率を使う。

仕入額と値入率から値入額をきめる。

この値入率について考え方が二通りある。

それぞれ、原価値入率、売価値入率とよび区別する。

 

原価値入率として値入額を計算

仕入額(原価)に値入率をかけたものを値入額とする。

例:仕入額1000円、値入率20%の場合、

値入額は1000円×20%=200円

 

原価値入率として計算した場合、仕入れ値に値入率を掛けると利益が求められる。

は1000円(仕入値)×20%(原価値入率)=200円(利益)

 

 

売価値入率

仕入額を(1ー値入率)で割ったものを売値とし、売値から仕入値をひいたものを値入額とする。

例:仕入額1000円、値入率20%の場合、

売価は1000円÷(1-20%)=1250円

値入額=1250円ー1000円=250円

この考え方でいくと、売値に値入率を掛けると利益が求められる。

1250円(売値)×20%(値入率)=250円(利益)

 

原価値入率で計算するより売価値入率で計算したほうが計算結果は大きくなる。

単に値入額というと売価値入額のことをさしていることが多いが必ずしもそうとは限らない。

 

値入率20%といっても、原価値入率=20%なのか、売価値入率=20%なのかで、仕入れ値(原価)が同じでも、売価や利益の計算結果が異なる。

 

(1)売価 = 仕入値(原価) + 値入額

(2)原価値入率 = 値入額 / 仕入値(原価)

(3)売価値入率 = 値入額 / 売価

※単に値入率という場合は、売価値入率のことを指していることが多い。

 

クロスマーチャンダイジング

あるテーマにもとづき、必要とされる商品の組合せをディスプレイし、同時購入を促す方式を、クロスマーチャンダイジングという。

クロスマーチャンダイジングは、客単価を引き上げる手法である。